調剤薬局のM&Aでまず考えること

   

調剤薬局の経営を譲渡しようと思う場合、M&Aの検討を行う経営者が増えています。様々な理由がありますが、これからの薬局業界の動向や経営の方向性を考える上で、経営は難しくなっていく可能性が高いです。
薬剤師は一日に40枚の処方箋しか扱えないことになっています。一人が処理できる処方箋には限りがある、ということです。薬の単価、つまり薬価も国によって値段が均一に定められていて、利益が決まっています。そのため薬価がだんだんと低下している現在、経営を維持していくためにはどうしても人材を確保しなければならない、ということになります。
人材が確保しやすい大手薬局、チェーン店などを経営し、人材が不足している店舗に薬剤師がすぐ駆けつけることができる調剤薬局は将来性があるでしょう。しかし中堅、小規模の店舗は、人材不足という問題を解消しなければならない、ということが分かります。

薬剤師を確保する

M&Aを実施した場合、譲渡する企業も、人材をそのまま譲受側に委託することができ、従業員の生活を守ることができます。一方、譲受側の企業も薬剤師を十分に確保することができ、経営の安定化につながります。
ある地域で安定的に経営を行っている調剤薬局があったとします。この経営者が他の地域にチェーン店を拡大したいと思う場合、まず当該地域のリサーチをしなければなりません。店舗を出して経営が安定するような利潤が確保できるか、様々な調査が必要です。M&Aで優良企業が会社の傘下に入れば、市場開拓に膨大な尽力を使わずにすみます。専門知識と経験を兼ね備えた薬剤師も同時に雇用できるので、面接や採用のための試験などに時間を割く必要もありません。

薬剤師の職場環境

様々な調剤薬局があり、どの病院や施設と提携しているかによって、必要とされる資格、求められる人材は異なってきます。専門職で認定薬剤師の資格を取得した人が活躍しています。
M&Aで職場環境が変化した場合、自分がスキルアップしていける環境が整っていると安心できます。資格に関する研修内容が充実しているか、有給休暇が取りやすいかといった福利厚生も一つのポイントです。
M&Aで環境が変化した場合、個人としてどのように順応していくかということも、課題の一つです。ホームページなどには実際に環境の変化に直面した人のインタビューや実例が載せられています。こうした体験は具体的で役立ちます。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ピックアップ記事

M&Aを調剤薬局で実施するうえで確認すること

調剤薬局の経営は、医療機関、特に施設や病院と密接に結びついているため、医者との緊密な関係がどうしても必要です。処方箋を出すのは医師で、その処方箋をもとに、きちんと調剤するのが薬剤師の仕事です。どんな仕...

調剤薬局のM&Aを行うメリット

企業を経営する目的は利益追求です。調剤薬局も適正な利益を確保しながら、企業価値を高めていかなければなりません。同時に、企業で働く従業員の生活やオーナー自身の生活を豊かにし、地域社会に貢献する姿が理想で...

M&Aを調剤薬局が検討する理由

1980年代以降、病院で処方箋を出し調剤していた薬を、医薬分業する動きが広がりました。処方箋は医師、調剤は薬剤師が担当するという動きです。それで全国的に多くの調剤薬局が創業されました。そのころの店舗の...

調剤薬局のM&Aでまず考えること

調剤薬局の経営を譲渡しようと思う場合、M&Aの検討を行う経営者が増えています。様々な理由がありますが、これからの薬局業界の動向や経営の方向性を考える上で、経営は難しくなっていく可能性が高いです...