M&Aを調剤薬局で実施するうえで確認すること

   

調剤薬局の経営は、医療機関、特に施設や病院と密接に結びついているため、医者との緊密な関係がどうしても必要です。処方箋を出すのは医師で、その処方箋をもとに、きちんと調剤するのが薬剤師の仕事です。どんな仕事も最初から信頼関係があるわけではなく、少しずつ信用を勝ち得ていくものです。医者が安心できるよう患者への対応を行うこと、薬について納得できるように説明することなど細かい仕事の積み重ねで、医師と薬剤師の関係が築かれていきます。
長年、地域密着で経営を行ってきた調剤薬局をM&Aによって別の企業に譲渡する場合、医師との関係も引き継ぐことが大切になります。人間関係は、簡単に引き継げないため、注意が必要です。

譲渡先の企業との円滑な話し合いを行う

調剤薬局を経営してきた過程の中で、病院や医師とどのように関係を築いていったか、よく話し合う必要があります。譲受側が、大手チェーンの調剤薬局や全国展開の企業なら特に、その地域の習慣や作法など、全く知らないということもあります。地域のやり方は一朝一夕に分かるものではありませんが、譲受先の企業が地域の考えを尊重する態度を示しているか、話し合いが大切になってきます。
医師との円滑なコミュニケーションを引き継ぐためにも、譲渡先の企業の考えを選択するケースもあります。M&Aを実施したものの、譲渡先の企業が地元の医師との円滑な引き継ぎができなかった場合、病院との提携が解消されたり、医師に不信感が広がる可能性もあります。経営の根幹にかかわる大切な関係ですので、しっかりと考えておきましょう。

譲渡先の企業をどのように探すか

譲渡先の企業の選択にはいくつかの方法があります。調剤薬局のオーナーが、知り合いや周りにいる人々に聞いて、探すという場合があります。地元で知られている企業や、評判が伝わることが多いので企業を選定しやすいという利点がある一方、知り合いには限度があるため、本当に必要な提携先は見つからないということも考えられます。
自分で見つけるのが困難な場合、M&Aの専門会社に依頼するという方法があります。専門会社なので、譲渡先の企業として適切なところを選定し、提案してくれます。情報も豊富で多角的、客観的な分析を一緒に行ってくれます。
急いで譲渡したい場合も、豊富な情報の中からピッタリの企業を探し出すことが可能です。今までにM&Aが成功した事例、ポイントなどがホームページなどで公開されているところもあるため、サイトを確認することができます。

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